高血圧症に有効な漢方薬である地竜エキス

高血圧症は、サイレントキラーとも呼ばれ自覚症状がないとされていますが、頭痛やめまい、耳鳴りなど風邪様相症状があらわれている事があり、病状が進行すると動悸や呼吸困難、夜間尿、足の痛み、足のしびれなどの症状があらわれます。高血圧症は、脳卒中に代表される脳血管疾患や心疾患、大動脈瘤、末梢動脈疾患、閉塞性動脈硬化症などの重篤な疾患の発症リスクを高めます。治療には、カルシウム拮抗剤やアンジオテンシンII受容体拮抗剤、アンジオテンシン変換酵素阻害剤、利尿剤、β遮断剤が投与されていますが、漢方薬の地竜エキスも有効とされています。
地竜エキスは、ルムブリクス科蚯蚓を乾燥したものをエキス化した単味生薬であり、中国で2世紀以前より清熱鎮痙の目的で用いられている平肝熄風薬に分類される漢方薬です。
地竜エキスには、解熱作用を有するチロシン誘導体であるルンブロフェブリンやルンブリチンに加え、バリン、ロイシン、フェニルアラニン、チロシン等の多種のアミノ酸が含まれており、薬効作用としては、解熱の助長や気管支拡張作用、痙攣の予防、利尿作用があります。地竜エキスの利尿効果は、腎臓の血流を改善する事によりナトリウムや水分の排泄を促進し血液の量を減らす事で降圧する効果があり、高血圧症の症状を緩和します。
又、血栓溶解補助剤として投与されていたウロキナーゼは、血栓に対して間接的に短時間作用する高価な成分ですが、地竜エキスに含まれる血栓溶解酵素ルンブルキナーゼは血栓に対して長時間直接作用し、副作用が少ない安価な成分として血栓溶解だけで無く、高血圧症や高脂血症の症状改善効果があり動脈硬化に伴う閉塞性疾患の予防に効果を期待できます。地竜エキスの副作用としては、発疹や発赤などの皮膚症状、嘔吐や食欲不振などの消化器系の症状があらわれます。