臨床現場で治療を進めるのに苦労する高血圧疾患の特徴

高血圧は自覚症状があまりない疾患であることから、臨床現場においては治療に苦労を様子することがしばしばあります。現代社会で多い高血圧は本態性高血圧と呼ばれる原因がはっきりとしない疾患であり、生活習慣に根ざしていると考えられているものです。現代日本における生活は欧米化した食生活による栄養の偏りや運動不足、ストレスの多い社会生活といった様々な要因があって体調の不調を引き起こしやすい状況が生まれています。そういった疾患を一括りにして生活習慣病とまとめられていますが、その中の代表的なものの一つとして高血圧が位置づけられています。生活習慣に原因が根ざしているからこそ、臨床現場で指導していくことが難しく、患者がしっかりと問題意識をもって取り組んでいかなければ治療は達成されません。しかし、自覚症状がなかったり、軽微であったりするためにあまり積極的な取り組みをしない患者が多いというのが臨床医を悩ませることになっています。血圧が高い状態が続いてしまうことにより合併症のリスクが高まるものの、自分には降りかかってくることはないだろうと考えてしまう患者も少なくありません。そのため、降圧剤が処方されていても正しく飲まないで過ごしてしまう人もいます。自覚症状がないために切迫している状況にならず、つい薬を飲むのも忘れてしまいがちになるのです。そういった特性を持っているのが高血圧であり、自覚症状が生じるような合併症が出てきてからようやく患者が本腰を入れて治療に取り組むようになることもあります。そうなってからでは取り返しがつかないこともあり、臨床現場ではいかにしてそのリスクを認識させて積極的に治療に取り組ませるかが問題となっています。